ORACLE MASTER の試験料は高いけど、売上高の数%しか占めていなかった
よくベンダー系の資格は受験料が高いと聞く。
実際、独自資格で稼いでいるのではと思ったので、少し調べてみた。
ORACLE MASTER(オラクルマスター)は色々種類はあるが、受験料は大体2万くらい。
(資格によっては、講習を受講する必要があるが・・・。)
以下、オラクル社の「2016年5月期 株主通信 vol.27」より抜粋
オラクル社の有価証券報告書より、[サービス]は以下から構成されている。
- オラクル社製品の導入支援を行う「コンサルティング・サービス」
- 予防保守サービスやお客様のIT環境の包括的な運用管理サービスを提供する「アドバンストカスタマーサポートサービス」
- 技術者や利用者向けの研修事業や技術資格の認定事業を提供する「エデュケーション・サービス」
それぞれのサービスの構成比率はわからないが、単純に 1/3 だとすると、[サービス]の売上高約178億円の内、60億円程度が技術資格に関する売上高だと予想できる。
オラクル社の全売上高は約1700億円、その内の60億円は全売上高の3%(60億/1700億)くらい。
オラクル社売上高全体でみると受験料の収入は、微々たるものだった。
グラフをみて思ったのだが、やはりオラクル社はライセンスを売ってなんぼの会社である。「新規ライセンス」と「アップデート&プロダクトサポート」で売上高の7割程度を占めている。
ちなみに、「アップデート&プロダクトサポート」は、有価証券報告書より「ライセンスを利用されているお客様に更新版等のアップデートや技術サポートを提供する」とのことなので、オラクルを使い続ける限り払う使用料のこと。
もし、日本の全ての企業がオラクルを使うのを止めて、マイクロソフトのSQLServerやPostgreSQL等のオープンソースのRDBMSを使い始めたら・・・。まぁ、オラクルデータベースを骨の髄までどっぷり使用している超大規模システムはそう安々と、他データベースに乗り換えることなんて不可能なんだろうけど。圧倒的に保守費用より移行費用のほうが高くなるだろうから。
おわり。